樹上の猫救出作戦

できごと

野良猫(おそらく)同士が、喧嘩あるいはふざけて追いかけっこをして木の上に逃げたはいいけれど、近くで子育て中のカラスに追われ、さらに上に上に逃げたようです。が、気が付いたときには自力で降りられないところに追い込まれてしまいました。
大きな黒猫で、最初見た時、子熊が木に登っているのかと思ったほどでした。

聞くところによると猫はあとずさりができない(苦手)のだとか、よって回れ右ができない細いところに追いつめられると、にっちもさっちも行かないのだそうです。

近所の有志が集まって救出作戦を練っていましたが、取りあえず消防署に相談してみようとなり、その中の一人が連絡したところ、幸いなことに(サイレンこそ鳴らしていませんでしたが)駆けつけてくださいました。
緊急出動事案がなかったことも幸いしたのかも知れませんね。

 

消防士の身長を175cmと仮定すると、件の猫ちゃんは地上13mの高さにいるのでしょうか。
”アオリ”の関係で実際はもう少し高いところにいるのかもわかりません。

 

カラスが威嚇しています。自分の子を守るのは理解できるのですが、カラスは自分の子を育てるため他の野鳥のヒナを襲うのです。これは許せません。

 

 

消防士の方も捕獲網を持ってぎりぎりのところまで登って保護しようとしますが、猫もさらに上を目指し、今一歩のところで網が届きません。
消防士の、”ほら、おいで”の声掛けが、人柄を感じさせほほえましく感じました。

猫は、助けに来てくれた人ではなく捕まえに来た人、捕まって何かをされると思い込んでいるようです。

文明の利器から鳶口まで・・。魔法の自動車、スーパーカーです。

 

今度は、隣の木の上に登って太い枝を消防車のウィンチも使って引き寄せ、網で保護しようと試みます。が、慎重に慎重に引き寄せ今一歩と言うところで枝がポッキーンと折れてしまいました。
猫も何時逃げ出そうか準備していたのでしょう、ポッキーンと同時に”にゃんぱらりん”と、やや手痛い着地。お礼も言わずに脱兎のごとく一目散に逃げていきました。
どこか痛かったのかも知れませんが、”あの勢いで駆けて行ったので大丈夫だろう”とは、猫の生態に詳しい方の判断でした。

お礼も言わず逃げた猫にかわって救出を見守った者からお礼申し上げます。ありがとうございました。
また、個人的には近くで見事なロープワークを拝見することができて幸せでした。
せいれぇつッ、休め!。気を付けぇ!。敬礼ッ!。

 

 

コメント

  1. webmaster より:

    この猫ちゃん。野良猫ではなく飼い猫だったようです。飼い主と思われる方が心配そうに探している様子がうかがえました。
    私たち夫婦も「よつば」との散歩のときはもちろん、時間を見つけて周辺を探してみたのですが、追いかけていたと思われる猫(これも黒猫)は見かけるのですが・・、見つかりません。
    一刻も早く飼い主の所に帰ることができますように。

  2. webmaster より:

    猫ちゃん無事に見つかりました。
    今朝、我が家のテラスにおりました。自分の家と間違えたのか、あるいはこの家の住人は優しいと分かっていたのか(失礼)・・・。真相は、テラスに干していたシイタケを気にしていましたので、お腹が空いていただけなのかもわかりません。
    名前は、「ロクちゃん」と言うそうです。飼い主に抱かれて帰っていきました。クロネコなのでロクと名前が付いたと聞いておりましたが、個人的にクスッとしたのは、飼い主が「ゴロウ」が待っているよ!。と言っていたことでした。”ゴ”も居るんだ、と。結果オーライで、笑えてよかったぁ。

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