漁港でのチカ釣りは、比較的手軽で女性や子供にも人気のある釣りです。しかし、簡単とは言っても奥の深い釣りでもあります。隣人は釣れているのに私は全く釣れない。と、いうこともありました。同じ仕掛けで昨日は釣れたのに今日は釣れない、などということもありました。
なぜだろうと種々工夫する、そして試してみる。そのようなこともチカ釣りの面白いところであり奥の深い釣りと言われる所以でもあります。(釣り全般に共通していることでもありますが・・・。)
私は、北海道に転居して初めての夏のある日、漁港で多数の老若男女が楽しそうに竿を出しているのを見てチカという魚を知り、自分も釣ってみたいと早速釣具店に行きいろいろと教えてもらい道具を揃えました。(チカというのを釣りたいんだけど、何を揃えたらいいの?。どうやって釣るの?。なんてネ)
1.チカが漁港で釣れる時期
年間を通して条件が整えば何時でも釣れるが、昨日まで釣れていたのにある日突然釣れなくなったりする。釣行前の情報収集が肝要である。
特に冬季は寒さ対策が必要である。釣れているときは、寒さも忘れてしまうことがあるが・・。
2.道具
4m前後の振り出し竿や渓流竿など
できるだけ軽いものが良い。特にサビキ釣りの場合。
バケツ
撒き餌を溶かすのに使用する。スピード餌つけ器と密閉式バケツが一体となったスピードバケツというものが市販されている。サビキ釣りなら普通のバケツで十分。
長さ数mのひも
バケツで海水を汲む時など役に立つ。先端にフックをつけておくと風でバケツを飛ばされ海面から拾い上げるときなどなお便利。
3.仕掛けと釣り方
はげ皮(カワハギの皮)のついたサビキが一般的。その他サバ皮を使ったものや色違いなどサビキも各種売られている。たくさんの中から選び、そしてそれで釣れたときが楽しい。
あとは、竿を上下に振りサビキをゆらゆらと餌が泳いでいるように動かすだけ。
トリック仕掛け→スピード針ともいいオキアミの中で仕掛けを前後させて針に餌をつける。ハリスが1cm程度と極端に短い。
オキアミを撒き餌(コマセ)に使い、同じオキアミをつけ餌にするので良く釣れることがある。
私はサビキで全く釣れず、よく釣れている隣の人がトリック仕掛けということがありました。
サビキとトリック仕掛けは、共に針の数が6本から10本と多く着衣に引っ掛けたり、時には手に刺したりするので取扱いに注意を要する。(チカ釣りは手返しの良さが釣果につながる。)
針は3号程度、大型用・中型用・小型用として売られていることも多い。
道糸は1号程度。時に、細い道糸・ハリスにアブラコ(アイナメ)が食いつき思わぬスリルを味わうことがある。
4.撒き餌(コマセ)
市販されているオキアミブロックを溶かして、袋入りの乾燥撒き餌とまぜ少しずつ撒く。試行錯誤の結果大量に撒く必要はない。と、学習した。
大量に撒くと魚は集まるが逆に釣れないときがある。いったん集まったら魚が散らない程度にタイミングを計り少量づつ撒くのがコツ。 (1回の釣行で、オキアミブロックは、4分の1で間に合う。)
5.釣れるポイント
釣れるポイントには釣り人がいることが多く、また相乗効果で魚も集まりやすいので丁寧にお願いして空いている所に入れてもらうこと。釣り終わった人にあそこで釣れたよとそっと教えてもらったこともある。
また、あえて人のいないところで釣れたときは、なおうれしい。(釣れるまでは、そんなところじゃ釣れないよ、との視線が気になるが・・・。)
見える魚は釣れないというのが一般的だがチカは特別で、見えている魚が釣れる。(もちろん釣れないときもある。)
6.釣果収納容器
夏は、氷を入れたクーラーボックス持参が望ましい。私はいざというときの水分補給のため、氷の代わりにペットボトルに入れた水を凍らせたものを用意する事が多い。
7.調理法など
ウロコと内臓を取り、開いてカラ揚げやフライなどにすると美味しく、ビールのつまみによく合う。大きめのものは、面倒であるが骨を取るとなお良い。磯辺揚げやてんぷらなども考えられる。
たくさん釣れた時は、カラ揚げにしてから冷凍保存しても意外においしく食べられる。
塩を振って冷凍保存をしておき、ソイ釣り用の餌として活用できる。(小さいサイズのものが望ましい。)
8.その他
特に漁港で釣りを楽しむときは、漁を生業としている方(漁師さん)の邪魔にならないよう駐車場所等を含めて十分注意することを心がけたい。
また、不要になった仕掛けや餌の容器等もきちんと持ち帰ることも心がけたい。
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